Assam1864 主人公

主人公は、1860年に新天地インドに渡り、ヒンドゥー語とウルドゥー語(インドで最も使われていた2言語)を流暢に話し、ヒンズー宗教と文化にも通じました。
1864年、ティープランターのほとんどが英国人だった時代、その経験と知識をかわれ、東インド会社の従業員として、茶園ジュニアアシスタントのポストを得て、未開の地アッサムに向かいます。
3年契約で初年度に1200ドイツ銀貨(Thaler)のサラリー、翌年は2000ドイツ銀貨、その他に快適な居住スペース、馬、医療、雑役夫の補償を得ました。それはジュニアアシスタントとして破格の提示であったと、主人公は書いています。
最終的にマネージャー(茶園最高職)までのぼりつめ、東インド会社が1870年に解散するまでアッサム茶業に従事し、労働環境改善に多大な貢献をしています。
英国東インド会社の栄華が終焉を迎えた1860年代、アッサムの茶園での日々を書き残した主人公の記録は、当時インドでのお茶を巡るさまざまな事柄を推し量るうえで貴重な資料となっています。

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