富山蛭谷のバタバタ茶

バタバタ茶

バタバタ茶

富山県朝日町の小さな集落蛭谷地区に古くから伝わるこのお茶をバタバタ茶と言います。バタバタ茶は黒茶と呼ばれる発酵茶で、さらしの袋に茶葉を詰めて煮出し、それを茶碗の中で泡立て飲むのですが、その際に使う茶筅は、細い竹でつくったものを二本つなぎ合わせた独特な物です。
いつごろからのまれるようになったのかは地元の人にもわからないとのことですが、北陸地方に多い真宗の村の一つである蛭谷では、仏教の儀式の一つとして、命日や講の日などにバタバタ茶の茶会が催されてきた歴史があります。室町時代(一四二七年頃)真宗本願寺第八世蓮如上人が越中布教の節、朝日町蛭谷ですでに飲まれていた黒茶を、供茶・酒飯茶に利用したと推定されています。

(2014-3-6)

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