安茶の作り方<初製>@安徽省祁門県

初製とは、荒茶の製茶までを指します。
安茶の荒茶作りの手順は、摘採-攤青-殺青-揉捻-乾燥。以下のとおりです。
①摘採
安茶は生産復活以来、今なお大規模生産はなされておらず、産地は安徽省門祁門県芦渓郷とその周辺に限られています。安茶作りに用いられる茶葉品種は地元の櫧葉種、穀雨(4月20日)前後10日以内に茶摘みを行ないます。この時期気温は22℃以上、茶葉がある程度成熟していることが安茶の原料として相応しい条件とされます。摘み始めから一週間までの一芯一葉から一芯二葉は特貢、その他の茶葉で貢尖、毛尖、特級が作られます。
②攤青
晴れた日、生葉を竹ゴザの上に広げ、適時ひっくり返しながら、葉色が深まり、葉質が柔らかくなるまで2時間ほど陽光に晒します。
③殺青
300℃前後で炒ります。
④揉捻
殺青直後茶葉が熱いうちに揉捻機にかけます。
⑤乾燥
揉捻した茶葉を土灶で乾燥させます。乾燥を終えた茶葉は袋詰めして涼しく通気の良い場所に立秋まで保管します。

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