<上海建築>日清大楼

日清大楼2005

日清大楼2014

中山東一路5号
1970年代、日本郵船株式会社は日本-上海間航路といくつかの上海と近郊都市をむすぶ航路しか持たない小規模な会社でした。当時、長江の航行は先進していた欧米が握っており、日本はさらなる中国内部進出のために長江航路を奪取すべく、1907年国策会社として日本郵船会社、大阪商船会社、日商大東汽船会社、湖南汽船会社4社合同して設立しましたのが、日清輪船株式会社です。会社は日清洋行と呼ばれ、1921年中山東一路5号に日清洋行のビル日清大楼が建てられました。日清大楼は1階と2階、3階と4階、5階と6階というように3段に分かれているように見えます。下階のシンプルな外観に比べ、上階は5階と6階の間にひさしがあったりと凹凸に富んでいます。これは日清洋行が資金不足のため、ユダヤ人と合資で建築したゆえによる特徴でしょうか?今では建物のひとつの魅力です。

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