島根益田 豊川番茶 豊川お茶プロジェクト仲間(和茶茶)

プロフィール:

豊川お茶プロジェクト仲間(和茶茶)

豊川は、柿本人麻呂や雪舟ゆかりの益田市にある自然豊かな美しい地域です。お茶はあちこちにあり、昔から当たり前に、春が来ればお茶を摘んで一年分の家族のお茶を作っていましたが、ある時、それが釜炒り茶だということ、素敵な茶文化なのだということを知り、次代につなげようと思うようになりました。茶農家という人は一人もいませんが、皆が農業を営む生産者です。お茶はすべて何も肥料を与えずに育てたもので、天然のお茶の味わいがあります。

 

番茶のご紹介:

地域の公民館を基地として、経験豊かな生産者と小学生との取り組みが続いています。子ども達と茶摘みをして、釜炒りをしたりお茶を揉んだりしていると、こうした作業は子供達にとっても楽しいものなのだとわかりました。子ども達が自発的にお茶会を計画して、お茶のクッキーを焼いて大人たちを招いてくれたりもしました。お茶染をしたり、お茶でピザを作ったり、お茶の淹れ方や作り方をもっと勉強しようと盛り上がってきてもいます。登下校中に在ったそれがお茶の木だということ、それを摘めば美味しいお茶が自分で作れるのだということに気付いた子供たちのこれからが楽しみです。

 

お茶のこと:

ここの山々のお茶がいつからあるのかはわかりません。茶畑を拓いてお茶を産業とした記録はないので、山にはもともと自然なお茶があると感じています。春のお茶作りは、畑仕事が忙しい時期で大変ですが、それでも毎年楽しみな作業の一つです。お茶の芽が出てくると嬉しくなり、お茶を摘んでいるとわくわくしてきます。お茶を炒っている時の香りは、ああ、今年もお茶作りができてよかったなとしみじみとありがたく思えてきます。

それでも、年々足腰が弱くなり、斜面のお茶摘みもしんどさが増してきます。いつまで出来るかなという想いは誰もが抱えているもの。

でも、この取り組みができて、子供たちが同じようにお茶の香りにとびきりの笑顔を見せてくれるので、こうしたことが続くように大人が何か努力をすることは責務なのかなと感じました。

同時に、お茶だけでなく、お茶のオイル、クッキーなどを商品化することを地域としてできたらとお茶の可能性に未来を託す思いでもあります。お茶がきっかけで、長く続いてきた農と共にある暮らしが続くとよいと夢を見ています。

販売しているお茶は、山茶を摘んで50年以上も農家が作り続けている釜炒り茶です。

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