<上海建築2004&2014>麦加利銀行大楼(チャタード銀行)

麦加利銀行大楼2005

麦加利銀行大楼2014

中山東一路18号
かつて多くの外国銀行が林立する東方の金融中心地であった外灘も解放(1949年中華人民共和国成立)後は、ほとんどの外国銀行が上海から撤退してゆきました。しかし、チャタード銀行は戦時中に休業はあったものの、1857年に上海に開業してから約150年たった今なお営業を続けています。上海でもっともシンボリックな存在である匯豊銀行(香港上海銀行上海分行)よりもさらに10年も長いのです。ただ1892年に建てられたこの建物にはもう銀行はありません。解放後建物は接収され春江大楼となりました。
追記:
老上海時代の建築物の物語を語るうえで欠かせないのがパーマー&ターナー事務所のことです。なぜなら上海灘(バンド)に並ぶ主要建築や上海アール・デコ・スカイスクレイパーとよばれる代表的建築物の多くがこの事務所によって設計されたのです。
1916年 ユニオン・アシュランス・カンパニーズ・ビル
1916年 ヤンツ・アソシエーション・ビル
1922年 グレン・ライン・ビル
1923年 チャータード銀行
1923年 香港上海銀行上海支店
1924年 横浜正金銀行上海支店
1925年 上海海関
1929年 サッスーン・ハウス
1937年 中国銀行本店
上海の象徴である上海灘(バンド)の風景はパーマー&ターナー事務所が造ったと言っても過言ではありません。

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