広東路93号
永年大楼で目を引く存在といえば、今は無き有名な土山湾キリスト教孤児院の図画館で制作された聖母マリアのステンドガラスです。当時上海にたくさんあったミッションスクールもステンドガラスで飾られていたものでした。悲しいことにこのような美しいガラスの芸術も文化大革命で破壊されました。文革後、教会を修復しようと神父たちが試みましたが、かつて飾られていたガラスには遠く及びませんでした。そして永年大楼のステンドガラスです。永年大楼のステンドガラスは50年代に時計工場にあずけられ、文革中も幸いなことに工場で働く人たちの中にステンドガラスを破壊しようとするものが現れませんでした。こうして今なお永年大楼のステンドガラスは激動の時代を経て作られた当時のまま残っています。
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