今回茶博会で一番気になったのが四川省黒茶の包装です。ヤクの皮に包装された老黒茶、初めて見ました~^^チベットペイントの茶包装も💙
四川辺茶とは、四川省の茶農家が作る伝統的黒茶のこと。成都を中心に販路によって南路辺茶と西路辺茶に分けらました。
南路辺茶は雅安、天全、荥経、宜賓などの地で生産され、西康(かつて存在した省)やチベットに向けに売られ、その産地が成都より南だったため南路辺茶と称されました。
西路边茶は灌县、北川、平武などの地で生産され、アバ・チベット族チャン族自治州や青海省向けに売られ、その産地が成都より西だったため西路辺茶と称されました。
川蔵茶馬古道は南路辺茶のなかでも雅安-康定間の運輸量が最大であるにもかかわらず、道が最も困難で危険であったことから馬さえ通ることができず、人力でやっと通行がかなう路線でした。
清朝康熙年間35年、康定は茶馬互市拠点となりました。雅安の茶葉はまとめて打箭炉(タルツェド;康定の古称)の漢蔵交易中間商で取引きされた後、包装を解かれて牛皮包装に改められ、チベット馬帮によってチベット各地へ運ばれました。このように毎年のべ10万人もの人力によって雅安の茶葉が康定まで運ばれた道が川蔵茶馬古道です。当時茶を背負って運んだ歩荷は“背夫”、“背二哥”、“茶背子”、“背脚”、“茶脚子”などと俗称されました。彼らは毎回茶を背負って雅安から康定までの行程を15~20日かけて歩きます。毎日一日30里(15km)の道のりを12~20包の茶と自身の食料合わせて200~300斤(100~150㎏)を背負って運んだと言います。
~2016年12月13日facebook記事より