カルカッタからアッサムの茶園に赴任するヨーロッパ人は、プラマプトラ川を蒸気船で遡上してジョルハット近くの船着場からそれぞれ、乗り物を乗り換えて目的地である茶園に向かいます。
赴任した季節が悪かったせいで、主人公は船着場に足止めを食らってしまいました。
馬車を手配することも、馬車を借りることもできません。
ジョルハットや大きな村へつながる道はすべて冠水してしまい、橋の多くが洪水に流されてしまいました。
蒸気船から降ろされた2頭の馬も、道がないので乗って行くことができず、それどころか冠水のせいで、馬さえボートに乗せて行かなければなりませんでした。
したがって、馬車だの馬で行くことは不可能なのです。
選択は、一つだけ。
象なしで、雨季のアッサムでは1インチも動ごくことができませんでした。
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