Assam1864 マネージャー夫妻

主人公が勤める茶園の最高職マネージャーは英国紳士で、上司として理想的であると、職場の人間関係を心配した主人公をほっとさせました。
難を言えば、マネージャー夫人がマナーに厳格で、ディナーに招待された男性職員にはドレスコードが示されました。
その地区全体において、マネージャー夫人は唯一の英国女性であったため、人が集まる場所において彼女の意志は絶対でした。
つまり主人公は赴任初日に伝統的英国服フロックを着てディナーに臨まなければならなかったのですが、船着場から着の身着のまま最小限の荷物だけ持って茶園に到着した主人公がフロックを持っているわけもなく、ましてインドの気候でフロックを主張することは、アッサムのジャングルに住む少数民族が信じる迷信となんらかわらないと、主人公を嘆かせました。
予備のフロックを貸すと申し出てくれた茶園医師のことも、こんな僻地で二着のフロックを準備しているなんて英国人は風変りだと皮肉っています。
夜7時に、招待客は1人2人とマネージャー夫人の客間に集まりました。
彼女は背が高くスレンダーで、印象的な青い目をした魅力的な女性でした。
彼女が夫に従ってここまできた人生においてどれくらいの嵐に耐えたかについて、彼女の顔の皺が示していました。
その日カルカッタから来た手紙では、英国政府が労働者に賛同して、茶園に対する法律を公布するという衝撃的なニュースがあり、食卓で熱い議論になりました。
食事が終わると、マネージャーはピアノの前に座って、2、3の歌を歌いました。
そのピアノは1728年に創立した英国ピアノメーカーBroadwood and Sonで、とても大きなものでした。

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