訪れた年、インドでは4月15日がベンガル暦新年(ポヘラ・ボイシャク Pohela Baishakh)にあたる日でした。
その上選挙期間中だったので、ダージリンの町から近いイーストダージリンに位置する約1500人の職員をかかえる大茶園プッタボンでも、正月休みをとったり、選挙運動にもかりだされたりと、製茶工場には片手で数えられるほどの留守番の人たちしかおらず、クローズドでもしょうがない状態だったのですが、入れていただくことができました。
プッタボン(Puttabong)には葉が生い茂る地域という意味があります。歴史的にも最も古い茶園ひとつであり、その歴史は古くから使われている乾燥室の火炉からもうかがえます。古い乾燥機の炉はここで働く従業員のひとたちにとっても自慢なのか、稼働していない工場の中でもこれだけは動かして見学者にみせたかったようで、乾燥機は存分に見ることができました。
工場を入ってまず目につく場所にあるのが鑑定室です。
鑑定室に案内されて並べてあるサンプルを見てテイスティングする気まんまんになったとしても…、お正月休みを返上してお留守番するスタッフさんにはそこまで準備する余裕がなかったようです。
写真だけでも撮らせてもらえたのは、ありがたいことでした。
茶葉生産量の計算は茶箱の数で管理されているそうです。
売っても良いと詰めてくれた茶葉に、それほど期待していなかったのに、もっと買えばよかったと後悔するほど美味しかったのは、さすが名門茶園です。
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