老舎とお茶

老舎故居

老舎(1899~1966)の作品には『茶館』を代表としてしばしばお茶のことが取り上げられています。“北京の花”と称された才能はお茶と共にありました。『茶館』では、力を尽くして茶館存続させようとする主人公がその努力も空しく時代の波に呑まれてゆき、命のように守ろうとしていた茶館を特務に奪われてしまいます。嘆き悲しんだ主人公がまき散らした弔いの紙銭がひとつの時代の死を暗示しています。そして、作者である老舎自身もいやおうもなく時代の渦に巻き込まれ、文化大革命中に弾圧され、自殺か他殺かはっきりしない不条理な死を遂げることになりました。

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