巴金とお茶

杭州西湖

若き日に上海で魯迅と親交のあった巴金(1904~2005)は代表作『家』で、中国に今もなお根強く残る迷信や家制度などの封建思想への警鐘をならす作品として高く評価されました。三十、四十年代にはたびたび文学界の友人と杭州の西湖に遊び、美しい思い出の代名詞のように西湖や龍井茶の文字を作品に刻みました。文化大革命では例外にもれず作家としての活躍の場を奪われ、「十一年間、私はたった一遍しか文章を書かなかった」という言葉を残しました。名誉回復、百才を越え病気に苦しみながらも時代の生き証人として中国文学界に君臨しました。

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