イギリスを旅した時、ロンドンのトワイニングス本店で、カティーサーク缶を購入しました。黒缶にはブラックティー(紅茶)が、緑缶にはガンパウダー(中国緑茶)が入っています。
カティーサークをご存知ですか?
19世紀、中国から英国までお茶をできるだけ早く届けるために建造された快速帆船(ティークリッパー)のひとつです。
1869年、当時の先進技術によってカティーサークは生まれました。この年スエズ運河が開通したので、茶取引に対する貢献は紅茶運搬船として8航海だけに限られてしましたが、上海から英国まで107日と速い航海を行いました(当初これらの輸送は通常18~24ヶ月を要していたようです)。1877年以後、カティーサークは一般貨物船となりオーストラリアのウール取引などに使われました。新しい季節の茶を積んで母港に着く速さを競うティークリッパーの到着を見た当時の人々の興奮は歴史のロマンとして語り継がれました。カティーサークは今日唯一残るティークリッパー、2007年に火災に見舞われましたが、2012年4月から再び公開されるようになりました。
復活を記念して作られたのが、このカティーサーク缶です。
(2015-6-29)
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