蒙頂山は、四川省雅安市に位置し、常に雨霧に覆われていることから蒙頂山と命名されました。その名のとおり、常に年間降雨量は2000ミリ以上で、古くから西蜀は天を漏らすと言われました。蒙頂山の海抜、土壌、気候など、すべて条件が茶葉の成長に適していることは、2000年以上の前漢時代、呉理真によって茶の人工栽培が始められたことで実証されています。
唐代、宋代、蒙山茶は最盛期をむかえました。唐代玄宗皇帝の時代(724年)に貢茶に列せられ、天子祭祀天地祖宗の専用品として用いられました。それから清代まで1200年間、蒙頂茶はその地位に君臨しつづけたのです。
(2017-1-19)
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