タール寺の春節を想う

タール寺は、青海省の省都である西寧市郊外に位置する宗喀蓮花の山中に建っています。
チベット仏教の中でもダライラマを頂点とするゲルグ派(黄帽派)開祖ツォンカパ大師が生誕した場所に創建された寺院です。
春節の期間にお披露目されるバター彫刻は、僧侶たちがバターをとかさないよう冷たい水に手をひたしながら修行の一つとして作っています。芸術品ともいえるバター彫刻の歴史は古く、伝えられるところによると、641年に唐朝の文成公主が吐蕃王朝のソンツェンガンポに嫁いだ時の嫁入り道具として持ってきた仏像(12歳の時の釈迦を模したもの)に、仏教信者が供えたバターに始まります。
何日もかけて砂で描いた美しい曼荼羅を祈願が終わると掃いてしまうのと同様に、その一瞬の美は無常であるという仏教の教えが表現されています。
チベットで喫茶習慣が養われたのは、文成公主がチベットに降嫁してからのことであると伝えられています。嫁入り道具の中に灉湖含膏という名の湖南岳州のお茶が持ち込まれ、唐の喫茶法が広められました。
チベットの歴史書『西蔵王統記』には、文成公主はチーズとバターを作り、バター茶で客をもてなしたとあります。
お茶が肉類や乳類の消化を助け、ビタミンも補充できることから、高地で牧畜業を生業とする吐蕃では喫茶習慣はまたたくまに全チベット地域に広がり、チベット人の生活必需品の一つとなりました。
2016春節快楽^^
~2016年2月8日facebook記事より

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