雲南の六庫から福貢へ向かう道沿いを流れる怒江には温泉が湧いている場所があります。怒江まで下りてゆく途中の斜面には写真右のような休息所も作られています(けれど、あまり使われないのかトイレになっていました)。
リス族の人々は年に一度12月みんな山から出て来て、温泉に入って正月(リス族の正月は旧暦12月20日)を祝います。“春浴”時節です。近代化している現在はわかりませんが、昔、高地に住んでいた人は紫外線から身を守るためか、はたまた乾燥した気候のせいか頻繁に風呂に入るという習慣はありませんでした。年に一回山から下りてきて体を洗い皆集まって騒ぐことが、新年を祝う行事だったようです。左画像に写る川の横の水溜りのような場所がその温泉です。右画像は斜面に建つ休憩に使われた小屋です。この時期、怒江の水は濁ってあまりキレイではありませんが、冬に向かうにつれて水は青くなります。(2006-06-25)
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