法門寺は東漢桓霊年間(147~189)に建てられた1800年以上の歴史を持つ寺院です。後漢に創建された寺院で、当時は阿育王寺という名前でした。阿育王というのは、インドのマウリア朝アショカ王の漢名で、仏舎利を84000に分骨して世界各地に仏舎利塔を建てさせた人です。ここの阿育王寺は唐代624年に改称され、皇家寺院となりました。874年以後、仏舎利と供養に用いられた数千件に及ぶ宝物は地下に封印されたまま忘れ去られて1100年もの間眠りについていました。そのため1987年に地下宮殿が発見された時には良い保存状態のまま宝物は眠りから覚めて現代によみがえりました。見出された唐代の金銀製の茶道具は茶のバイブルと言える陸羽の『茶経』に記されていた茶具と共通性があったことも本の信憑性を裏付けるうえで重大な出来事とです。西安から足をのばすにもほぼ一日がかりですが、唐代の贅を垣間見ることのできる最高の場所です。(2007-09-01)
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