チベット仏教の伝来は、ソンチェン・ガンポ(569~649年)の時代、それ以前は原始宗教ボン教が人々の心を支配していました。シャーマンが吉凶の占い、災害を払うための祈祷、病気の治療、葬送、神おろし等の力を用い、至っては政権を左右しました。
王はネパールと中国からそれぞれ妃を娶り、ボン教に変わる体制を一新するものして仏教を導入しました。チベット国土に横たわる羅刹女の動きを封じるべく体の上12ヶ所に、妃たちによる寺院の建立が次々と行われ、最後、魔女の心臓にあたる場所に建てられた寺院が大昭寺(ジョカン寺)でした。大昭寺はチベット仏教の総本山、五体投地巡礼の最終目的の聖地です。
~2021年2月22日facebook記事より