サパから北東へ約110km、少し下がって平均標高1435メートル。スーツケースに詰めて来た半袖がまだ使えていないどころか、寒い。今、ついにホテルの部屋で暖房を入れました。
ここバックハーへは、明日花モン族が集うシンチェンの水曜市と花モン族の村を見るためにきました。町中の観光物は、1921年フランス植民地時代に建てられた花モン族の王宮です。
モン族の首領であったホアンアトゥンの宮殿は、ハノイなどからセメントや鉄筋を運んで建てられた中国、アジア、フランス折衷様式の建物です。二階建36室、1950年まで居住してました。1999年国家遺産に指定され、各民族の衣装や生活用具、祭壇などが展示されています。
ロイヤルファミリーの写真は展示されていましたが、使っていた物などはあまり残っていません。
花モン族のおばあちゃんが糸を紡いでました。
旅も明日が折り返し点です。
少数民族の手仕事はまだまだこれからです。
〈メモ〉
ベトナム王朝盛期に北や北東から入ったモン族ははじめタイ族のトウツウ(領主)制度や、ヌン、ロロ族の有力者に従い、北西から入ったモン族もターイ族の専制者に従属した。この支配に対して自身の称号のもとに彼ら自身が王であると宣言して主権を認めさせる者がでた。フランスはモン族の団結を恐れて、彼らの居住区を分裂させたが、それにもかかわらずモン族による同じような制度が作られた。
バジャンのほうにもアヘン原料ケシと貿易で巨大な権力を握りドンヴァン全域を牛耳っていたモン族の王宮があります。
~2024年3月12日facebook記事より