ヴィソキ・デチャニ修道院は1327年にウロシュ3世によって建設が始まり、1335年に建物が完成するも、壁画を描き終えたのは1350年のことでした。
コソボで最初の世界遺産になったにもかかわらず、襲撃のターゲットになっているためコソボ治安維持部隊(KFOR)による検問所が建てられクロアチア兵が警備にあたっています。そこではパスポート提示で身元チェックをするだけでなく、見学中はパスポートを検問所に預けます。リュックやカバンも手榴弾防止の観点からゲートで預けなければなりません。そして、撮影は外観さえも禁止になっていましたが、案内していただいたモンテネグロ出身の修道士様によって、普段開かれない扉が開かれました。
コトルの町の職人たちは、ロマネスク、ゴシック、ビザンチン様式を取り入れ、四半世紀かけて独自の作品を生み出しました。中世セルビア美術を代表する建築物であり、中世フレスコ画最大を誇っています。
14世紀以来のセルビア正教の文化と伝統、そして信仰のためにここで修道する修道士たちは、外出する際には警備が必要なほど危険にさらされています。破壊されてしまう可能性が高い危機遺産を見ることができた機会に感謝の一日でした🙏
~2024年6月23日facebook記事より