ベラティ城内にて@バリカン半島の東南を点々、郷土菓子をたずねて⑭

ベラットに最初に砦が築かれたのは紀元前、オスマン帝国時代に現在見られるような風景に形成されました。アルバニアの10レクコインの図柄に採用されている国を代表する景勝地です。
城内には数百人ほどの住民が暮らしながら土産物屋、カフェ、レストラン、民宿などを営んでいます。
地元出身の偉人は、16世紀のイコン画家オヌフリ。彼がイコン画に用いたピンク色(オヌフリピンクとかオヌフリレッドとか呼ばれています)は秘色となり、誰も再現できないまま、彼が描いた178枚の作品が残るのみです。うち100枚ほどが城内にあるオヌフリイコン博物館が収蔵され、残りは現役で聖堂に飾られています。
城の展望台から、オムス川が巡る千の窓を持つ町が一望できます。
頂上のカフェにて、ラベルの犬が可愛いローズレモネードをジャケ買いして、ひと時の休憩。
今晩のティータイムは、アルバニアマーカーの紅茶とカラメルシロップに浮かべたブラウニー風ケーキにアイスクリームをトッピングしたデザート。
追記
アルバニアの英雄スカンデルベクとは
アルバニアの貴族カストリオティ家に生まれるも、父親がオスマン帝国に臣従したために人質となり、イスラム教に改宗させられムラト2世の宮廷に仕えました。東ローマ、セルビア、ハンガリーと、参戦して、アレクサンダー大王を彷彿とさせる戦上手からアレクサンダー大王にちなんでスカンデルの名を与えられ、アルバニアの軍司令官ベクとなりました。
しかし、オスマン帝国がハンガリーの対応に忙殺している機に乗じて、民族独立を求めて反乱を起こし、キリスト教徒に戻ってアルバニアをオスマン帝国軍から守り、25年間に渡って独立を守りました。彼が関わった戦は無敗。カストリオティ家の家紋双頭の鷲は国旗に、5000レク紙幣には肖像が採用されています。

~2024年6月26日facebook記事より

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