世界遺産とノーベル文学賞を生んだ小さな村と橋の400年@バルカン半島を点々、スイーツとワインを尋ねて2025

ベオグラードから南へ、ボスニアヘルツェゴビナの首都サラエボへの移動日。
途中、紛争の歴史に美名を残したヴィシェグラードにて橋を渡る。
その橋の名はソコルル・メフメト・パシャ橋。
オスマン帝国全盛のスレイマン帝時代、帝国支配下に置かれた小さな村に生まれた少年は、キリスト教徒である親元から引き離して帝国のエリートを養成するデヴシルメ制によって、故郷を流れるドリナ川から遠くイスタンブールへと連れ行かれました。
歳月は流れ、かつての少年ソコルル・メフメト・パシャは出世してスルタンに次ぐ権利を握る宰相の地位まで昇り詰めて3代のスルタンに仕えます。
一方、村に残された弟マタリエは奇しくも正教会の司長になっていました。
生まれ故郷への感謝をこめて天才建築家ミマール・スィナンに命じたのは、ドリナ川に難攻不落の石橋を建設することでした。
ミマール・スィナンもまたデヴシルメ制で養成されたかつての少年で、アヤソフィアに感銘して、後にブルーモスクを手がけた人物です。
ソコルル・メフメト・パシャ橋は1571年に着手、1577年に完成して400年、人間の争いが原因で何度破壊されてもよみがえる不死鳥のような橋として多くの人の心を揺さぶりました。
イヴォ・アンドリッチが第二次世界大戦中にベオグラードで書いた自ら幼少期を過ごしたドリナ川に面するヴィシェグラードに住む人々の人間模様とソコルル・メフメト・パシャ橋をめぐる400年を記録した大河小説『ドリナの橋(The bridge on the Drina)』はノーベル文学賞対象作品となり、悲しみも憎しみもすべて受け止め続けた橋は、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。


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2025.06.08facebook記事より

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