スパイスを求めてインドを目指したヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰を経てインドにたどり着いたのは1498年、歴史的な快挙を生む原因となったスパイスにおけるインドでの歴史はさらにさかのぼり、紀元前300年頃にはインドの商人がエジプト経由でローマ帝国に輸出していたといいます。
インド料理にとって欠かせないスパイスは、インド式チャイを作るにも欠かせません。
たくさんのスパイス屋さんが並ぶスパイスマーケットで売られている物の価格をご報告すると(購入した物しかわかりませんが)、グリーンカルダモン1kg1200~1800ルピー(2400~3600円)、チャイマサラ1㎏1600~1800ルピー(3200~3600円)、南インド産レーズン250g75ルピー(150円)、西インド産岩塩100g6ルピー(12円)でした(2014年時点)。
マーケットは袋単位で売っているものもありますが、ほとんどが量り売りです。
求めるチャイに必要なスパイスはグリーンカルダモン、シナモン、クローブ、ジンジャーといったところでしょうか。グリーンカルダモンはシャープな香り、クローブはバニラのような甘い香り、主に香りづけに使われるスパイスです。ピリッとした風味で身体を温めるジンジャーは食欲不振、風邪、頭痛、胃弱に良い万能スパイスです。どんなスパイスをチャイに入れたら良いのでしょうか?プロによると、自分の好みのスパイスを見つけるには、わざわざカレーなど料理に入れて試すよりも手っ取り早く紅茶に入れてみるのが一番なのだそうです。ということはたいがいのスパイスは紅茶に入れても良いということなんです。たまには冒険して知らないスパイスでマサラチャイを作ってみるのも良いかもしれません。
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