吐蕃として初めて中華王朝と結ぶ婚姻関係は偉業であるとしてチベットは歓迎ムードにわきました。文成公主のためにラサの標高約3700mの紅山頂上に居城の建設が始まります。文成公主に従ってやってきた職人の協力で唐の建築様式を取り込み、隔絶した秘境の天空に聳える荘厳な建築物だったと伝わりますが、7世紀後半にほとんど破壊されてしまい、同地に1645年ダライラマ5世がポタラ宮殿を再建しました。テントで遊牧生活をおくるチベット人から家屋に住む階層が生まれたのは文成公主降嫁がきっかけだったといいます。異国の公主降嫁に伴い、各分野の職人がチベットに移り住んだので、中国文化がチベットに移入しました。文成公主の影響でチベット人にもたらされたとされるものは以下の通りです。
・中国の暦と暦法
・野蛮な風習(顔に赤土を塗る赭面など)の廃止
・紙漉き
・養蚕、機織
・刺繍、染色
・石臼、製粉
・酒造
・喫茶習慣
~2021年2月15日facebook記事より