中国は唐の時代、茶聖・陸羽が著した世界初の茶専門書『茶経』の中で挙げられている茶産地に杭州の天竺、霊隠二寺もあります。霊隠寺が建てられたのは東晋咸和3年(328年)、天竺寺が建てられたのが咸和5年(330年)、当時仏教と茶の関係が密接であったため、東晋時代からこの地で茶栽培が行われていた可能性があると考えられています。北宋時代、そのお茶は香林茶(下天竺産)、白雲茶(上天竺産)、宝雲茶(葛嶺宝雲山産)という名前で存在していました。
江南を好んだ清朝6代皇帝乾隆帝(在位1735~1796年)は獅峰の胡公廟で龍井茶を賞賛し、廟の前にある18株の茶樹を御茶園として封じたといいます。
杭州の龍井茶と虎跑泉は“茶水双絶”と賞されました。
(2016-6-7)
目次