ランテンザオ族の村へ@少数民族の手仕事に出会う旅⑬

ライチョウから郊外へと、車で15分。
ランテンザオ族村の朝は町で働く親にかわっておじいちゃんがバイクで孫を幼稚園に送り迎え。
どの家にも1匹以上の犬が庭に繋がれてワンワン、犬が多い村でした。
犬が多くてもザオ族には祖先が犬だった※という伝説があるので、例えお金に困ったとしても、その時に犬は売るかもしれないけれど絶対に食べないのだとか。
ランテンザオ族の女性の長衣の裾はまくって調整します。頭に青い布や円盤のような銀の飾りを巻いていたことからランテン(青い頭)ザオと呼ばれています。
300年くらい前に中国からやってきたザオ族は漢字を知っており大工仕事が得意な民族とされています。
ある家には漢字で書かれた木の看板が二枚立てられていました。何かと思えば、これは、お正月に占い師に占って書いて貰った吉祥如意的な縁起物でした。達筆ではないけれど、占い師は漢字が書けるのです。
中華圏にある他国同様、元々文字がなかったベトナムの言葉には漢字が使われていました。が、今は書ける人は少なくなり、漢字は伝統行事などで見られるのみです。
※天から降りた犬が王様に出会いました。王様は敵対している王を亡きものにしてくれるならば、娘と半分の土地を犬にあげると約束しました。犬はそれをやり遂げ、王の娘と結婚して、標高の高い痩せた土地を貰いました。そうして生まれた12人の子供がザオ族の始祖となりました。300年くらいに山の幸を求めて一部が南下したのが、ベトナムのザオ族で、藍染を良くしたグループがランテン•ザオ族と呼ばれています。

~2024年3月11日facebook記事より

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