2006年制作され2007年に日本で劇場公開されたベトナム最北部に暮らす少数民族白モン族の村を舞台にモン族の少女の数奇な運命を描いた『モン族の少女パオの物語』のロケ地に近い白モン族の村へ。
石積みの塀が連なる凸凹道を歩くと、家族が玄関先で干したトウモトコシから実を取っている風景に出会いました。玄関先の土質を見て、モン族の風習を一つ思い出して話してくれました。
望んだ子供が生まれた夫婦は玄関の前に石板を置きます。男の子ならば奥の神棚から直線状になるよう縦に、女の子が生まれたら横に(女の子は先祖と繋がる必要がないから)置いて、子供が生まれて3年経ったら石板を埋めるのだとか。ここの家では2人の男女に恵まれ、玄関前の石板を埋めた跡が残りました。子供の健康と成長を願った石板には大人になって離れても家(故郷)を忘れないでという願いも込められています。
~2024年3月16日facebook記事より