世界のお茶を楽しむ会 台湾の紅茶

台湾茶栽培年譜
<起源>
清朝嘉慶年間、商人が福建省武夷山から台湾北部に苗を移植したのが始まりと言われている。
<1855年>
林鳳池が烏龍種を台湾に移植→凍頂烏龍茶
<1858年>
アロー号事件の結果、天津条約が結ばれ、台北の淡水、基隆開港。
ジャーディン・マセソン商会が荒茶を購買、福州に移出して仕上げ(再製)する。
<1865年>
英国商人ジョンドッドが商社宝順洋行(ドッドDodd&Co.)創設。
<1866年>
ドッド、台湾の荒茶を購入する一方で、福建安渓から苗木を入手、茶農家に資金を貸し付けて栽培を奨励。
<1867年>
ドッド、荒茶をアモイで再製して、マカオに移出。
アモイを拠点とする徳記洋行(テイト)も荒茶移出。
<1868年>
ドッド、台北萬華地区に再製茶工場設立。商品としての台湾茶の始まり。
<1869年>
ドッド、台湾茶をFormosa Teaブランド名でニューヨークに輸出。
<1872年>
宝順洋行(ドッド)、徳記洋行(テイト)、怡記洋行、水陸洋行、和記洋行、5洋行が競う。茶業の興隆。
<1873年>
金融恐慌のあおりで、台湾茶輸出不振。
荒茶を福州に移出して花の香りをつける包種茶(花香茶)を再加工することで打開。
※台湾独自の花茶製造を始めたのは1881年(福州呉福老(源隆号))
<1890年>
怡和洋行(ジャーディン・マセソン商会)、台湾に支社設立。
つづいて、アメリカや日本の商社も進出。
<1895年>
日本統治時代突入。紅茶製造を奨励。
<1899年>
三井、台湾北部の大規模開発。台湾紅茶生産の先駆。
<1907年>
日本台湾茶株式会社設立。ロシア、日本に輸出するための紅茶生産。
<1928年>
三井合名会社、Formosa Black Teaブランドで英・米・豪に紅茶輸出。
多くの日本の紅茶会社(ヒノマル、トリス、明治、森永)が紅茶園開拓に投資、工場設立。
第二次世界大戦後、輸出競争力を失い烏龍茶類生産が主流となってゆく。
台湾紅茶品種
・台茶7号 1973年
・台茶8号 1973年
・台茶18号(紅玉) 1999年
・台茶21号(紅韻) 2008年
・台茶23号(祁韻) 2019年
・台茶22号(沁玉)
・台茶24号(山蘊)
・台茶25号
本日の茶譜
台茶08号
紅玉紅茶
蜜香紅茶
拉拉山蜜香紅茶
六亀珍蔵野生蜜香
大葉紅烏龍
祁韻

~2023年9月24日facebook記事より

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