旧くて新しい!東福茶宴

「聖一国師は1235年、宋に渡り径山萬寿禅師の無準師範のもとで禅を究め、1240年帰国しました。宋より帰朝の際、千巻に及ぶ典籍を持ち帰ると共に当時の中国の進んだ文化を日本に伝えています。(中略)聖一国師は静岡茶を日本一にする基を作ったのです。国師墓所の寺号医王山回春院は茶の医療効果と結びつけたものなのでしょう。(『日本茶の事典』より)」
初めて聖一国師の故郷を訪れてからどれくらいたったのだろう?京都東福寺から帰宅して、まず気になったことを確認しようと、本の出版年月日を開いて見てみると、なんと、2013年。10年の月日が流れていました。10年一昔とはよく言ったもので、聖一国師の故郷で育まれた茶を国師開山の寺慧日山東福寺で呈茶するお手伝いに加われるとは、誰が想像できたでしょう?
今年呈茶されたのは2種類、煎茶深澤清馥(みさわのせいふく)とハンドメイド紅茶。
煎茶は、国師の末裔にあたる故米澤博氏がその生涯をかけて残し、東福寺管長猊下が命名したものです。紅茶は静岡在来種を手摘み手揉みで作ったものです。
昨年今年と、とても興味深かったのは、国師が伝えた禅苑清規の特為茶の礼(禅式茶礼)スタイルを紅茶に用いたことです。宋代の喫茶法、紅茶に茶筅を振りました。茶筅を振ることで空気を含んだお茶がまろやかで美味しくはいったせいでしょうか、「紅茶は販売してないのですか?」というお問い合せがたくさん。紅茶の振り茶に目から鱗だった方々がいらっしゃいました。
傅かれて暮らせた都を離れ、故郷に植えた茶で描いた夢は、つなぎつながれ数百年、魂が宿る場所へ戻って来ました。
永遠に続く物語になりますように🙏

~2023-12-10日facebook記事より

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