安徽省の固形黒茶である安茶は、孫義順、晋義順、新華順、正義順、六安義順、廖雨春、汪福春、汪厚豊、胡万春など民国時代にはたくさんの安茶を扱った商号が存在していましたが、その歴史は一度途絶えました。
激動の時代を経て、かつて安茶を愛した東南アジアや香港の人々が産地を訪れ懐かしい味の復活を求めたことから、1988年に汪鎮響氏らの手によって復活、そして今に至ります。
現在よく見られる孫義順ブランドは、孫義順の系譜が途絶えたため、様々な作り手さんが一番有名で安茶の代名詞のようだった商号名を使っています。同じ孫義順でも、安茶を入れた竹籠ひとつとっても各作り手さんのこだわりがあり、興味深いものです。
午後訪れた安徽省祁門県江南春茶廠は、安茶を復活させた安茶の無形技能伝承者である汪鎮響氏の製茶工場。一部注文生産で祁門紅茶を作る以外、安茶一筋に生産している工場です。
こちらでは、2007年貢尖を飲ませていただきました。
外国人は祁門県に泊まれないので夕方黄山市に戻り、また明日も祁門に行って来ます٩(^‿^)۶
~2018年4月18日facebook記事より
目次