笄礼は、女子に少女が着るセットンチョゴリ(색동저고리/虹色の上着)から成人の衣装に着換えさせ、おさげ髪から髪上げしてピニョ(비녀/かんざし)を挿して、成人したことを社会的に認めてもらう儀式です。
さまざまな鳥獣の形象を一身に集めた鳳凰は、天下の安寧や君主の仁徳を表し、古代中国では、龍とともに王の象徴でした。やがて鳳凰は女性を指すようになり、明朝(1368~1644)では九品(官職の品階)以上の官員夫人は鳳冠をかぶらなければならないと決められました。民間でも吉祥紋として女性の服飾に多く使われました。
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