聖一国師

径山聖一国師碑

聖一国師生家足久保の枝垂桜

聖一国師(1202~1280)は宋に留学した際、阿育王寺、天童寺を相次いで訪れ、径山寺の無準師範の名声を聞き及び、径山に赴き無準禅師門下となりました。そしてこの寺の茶種と『禅苑清規』を持ち帰り、これに基づいて東福寺規制を作りました。この中で禅院の喫茶様式を定め、喫茶礼式の創始者として喫茶を普及させています。
生誕地である駿河国安倍郡三和村足窪(現在の静岡市葵区足久保)の地にお茶の種をまいたとも伝えられ、静岡県の茶の始祖として崇められています。
径山寺被災の知らせを聞いた聖一国師が、無準師範の恩に報いるため、日宋貿易船に託して資材の板千枚を寄進し、そのことによる無準の礼状『板渡しの墨蹟』は国宝(東京国立博物館蔵)となっています。
桜の季節が来ると聖一国師生家に咲く枝垂桜のことを想います(・_・、)
(2015-4-2)

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