コシヒカリやササニシキ、近年ではきらら397やミルキークイーンとさまざまな品種がある日本の主食お米と同様、日本のお茶にもさまざまな品種がありますが、圧倒的な栽培面積を占めている品種がやぶきたです。
やぶきたの発祥地は静岡の日本平、茶品種改良に人生を捧げた杉山彦三郎(1857~1941)によってなされました。杉山家の茶園があった場所が、竹藪の北側で、その藪の北側から生まれた茶樹だったのでやぶきたとなったとの命名物語もあり、やぶきた原木は移植され、今も大切に保存されています。
旅の終わり、日本平に広がるやぶきたの波の向こうに見える街の風景は夕方のベールがかかって神秘的でした。(2015-6-2)
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