冬の阿波晩茶産地②

山茶

作業場

阿波晩茶生産者宅

お茶摘みは真夏、茶樹についている葉をすべてしごきとり、丸裸にします。摘んだ茶葉は竹籠にいれたままグラグラ沸いている大釜のお湯の中に沈め、葉の色が変わる頃引き上げます。ゆがいた籠一杯分の茶葉は、舟型茶摺器に入れて複数人で漕ぎ動かします。100回ほど前後に揉捻したら、その茶葉を木桶に漬け込んで重石を載せ、その上から茶葉の茹で汁を流し込み、2週間ほど漬け込んで乳酸発酵を促すのです。桶から出した茶葉は庭に広げた筵のうえで数日天日干ししたら、出来上がります。この阿波晩茶作りは、7月下旬からお盆まで、そしてお茶の作業場は翌夏まで静かになるのでした。
(2018-3-1)

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