佐渡に茶樹が伝えられたのはいつなのでしょうか?
佐渡では、茶生産以前に茶粥文化が古の昔より存在し、現在も一部地域の食習慣として根付いています。文献をあたれば、室町時代、吉井の大聖院の文書には“茶がゆの神事”が行われていました。佐和田の真光寺には慶長のころ茶畑があり、羽茂城そばには茶園があり、江戸時代初期から茶園から特別税を取っていたと記録があるそうです。(『島の自叙伝』より)
佐渡滞在で最後に訪れたのは、オーガニックを目指し、手摘み手揉みで紅茶や竹筒茶の生産を模索している生産者さんの茶園。
朱鷺が野生復帰できる豊かな生態系が維持され世界農業遺産となった「トキと共生する佐渡の里山」に寄り添おうとたくましく生きる茶樹がありました。
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