安徽省黄山市祁門県芦渓は安徽省の中でも最も江西省に近い地域。朝晩の霧が深く、露が降りる山勢を活かして作られるお茶が安茶です。
新中国成立以前、芦渓で生産された安茶は広州佛山に売られて行きました。広州商人はそれを東南アジア諸国、特にマレーシアやシンガポールに転売しました。そこでは胃に優しく、下火気であるとして愛飲されていたのでした。
台湾では老安茶が収蔵の対象となっており、また薬効があるとして、老陳皮の中に入れた物が新たな所蔵対象として注目されています。
訪れた日、安茶作りの季節にずっと泊まり込んでいる広東省の茶商さんがいらっしゃいました。広東省では安茶を聖茶として珍重しているそうです。
★安茶作りの工程
4月5月
摘採
殺青
揉捻
解塊
外面晒 (晴・外面/阴・烘干機)
7月
滚切、分篩、風選、色選、拼堆
9月
白露、包装
~2019年4月20日facebook記事より
目次