新潟追記

🍃新潟村上北限の茶産地
今は市街地に見られなくなった茶畑も、戦後の農地解放より以前は茶畑は村上周辺で650haに及ぶほどもあり、現在村上駅がある場所も茶畑だったとか。
新潟県内他所茶畑が消えても村上茶が生き残っている理由は、海岸平地側に位置して適度な積雪量、冬季最低気温が-10℃を下回ることがない等の要因から江戸時代から続く在来の系譜を絶やすことはありませんでした。寒さに強い在来種たちを見ることができます。

🍃日本で一番古い水飴屋専門店の粟飴・笹飴
《粟飴》
粟飴は上越寛永年間1624年創業高橋孫左衛門商店初代、粟を原料として製造販売を始めました。
四代目が1790年粟を糯米に変えて淡黄透明の水飴を日本で初めて成功させ、そのことを秘するため粟の名前を変えず今日にいたります。
十返舎一九の旅行記『金の草鞋』より〜
横春日町と云うに粟にて製したる水飴至って上品にて風味よくこの所の名物なり。
評判は高田の町に年を経て
豊かに澄める水飴の店
《笹飴》
文化文政のころに売り出されたもので、粟飴を練り、熊笹の葉に挟んだ飴。
夏目漱石『坊ちゃん』より〜
清が越後の笹飴を笹ぐるみむしゃむしゃ食べている。笹は毒だ、よしたらよかろうと言うと此の笹は御薬で御座いますと言ってうまそうに食べている。おれはあきれ返って大きな口を開けて笑ったら目が覚めた。

2020年1月25日Facebook記事より

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