中国湖南省– category –
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中国湖南省
岳陽で茶館に行く
岳陽市と言えば、“洞庭天下水、岳陽天下楼”洞庭湖と岳陽楼がある歴史情緒のある都市です。江南三大名楼(他に黄鶴楼、滕王閣)のひとつ岳陽楼は、三国時代、赤壁の戦い後、魯粛が水軍を訓練する閲兵台として築いたものが始りで、唐代、岳州に刺史として左... -
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花巻茶
1820年代陝西商人が安化でお茶を仕入れ、小円柱形に緊圧した茶を作り、これが百両茶(16両=一斤)と呼ばれました。 1860年代山西商人がその10倍の大きさ長さ166.5㎝円周56㎝重さ約36㎏(=千両)の花巻茶を作り、これを千両茶と呼びました。 百両茶千両茶... -
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梅山蛮茶
湖南省の新化、安化、桃江、漣源、冷水江、新邵、隆回、洞口などの県は梅山と呼ばれた一帯。ここは神農氏子孫蚩尤の故郷でもあり、900年以上前から土着し独特の文化を持つ“梅山侗蛮”の故郷だと地元の人は自慢します。 そんな梅山蛮族の地で作った新しいお... -
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安化黒茶の荒茶のこと
安化黒茶は湖南安化で生育している茶樹の生葉を原料に、殺青、揉捻、渥堆発酵、乾燥させた荒茶を用いて精製したお茶を総称した言葉です。 どんな安化黒茶があるのかというと、三尖(天尖、貢尖、生尖)、三磚(茯磚茶、黒磚茶、花磚茶)、一花巻(千両茶の... -
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君山御茶園でお茶をいただく
清朝乾隆年間に書かれた長編小説『紅楼夢』41巻「櫳翠庵茶品梅花雪」に、「賈母道、“我不吃六安茶。(六安茶はいらないよ)”妙玉笑説、“知道。這是老君眉。(知ってる。これは老君眉)”」という文章がでてきます。老君眉と呼ばれて登場しているお茶が君山... -
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君山茶場にて
中国で二番目に大きい淡水湖洞庭湖の中にある君山島は大小72の山からなり、そこでは悶黄という他のお茶作りにはない工程を加えて作る黄茶、君山銀針を作っています。 今回非常に稀少な君山銀針を作っている君山茶場の場長さんからお話しを聞きました。 お... -
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君山銀針
湖南省にある洞庭湖君山で作られている君山銀針は、お茶の種類の中で黄茶に属する軽微発酵茶です。黄茶は緑茶を作る方法とほぼ同じなのですが、悶黄という黄茶を作る時のみに行われる作業が加わります。 黄茶が生産されている地域は安徽省、四川省、湖南省... -
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利源隆のおもてなし
塩づけしてから燻した腊肉は湖南名物。漢末、張魯が曹操に敗れて敗走中に民から腊肉を振る舞われたという伝説があるのは、さすが三国志の舞台となったお国です。湖南料理は四川料理、貴州料理と同じくらい唐辛子を使います。湖南省出身の毛沢東が好んだ味... -
風景
利源隆のお茶作り
花巻茶原料となる茶葉は6月以後標高の高い山で生育している茶樹の成熟した茶葉を一芯二葉ではなく六葉くらいまで摘みます。原料茶葉には揉捻と乾燥の工程の間に渥堆という加工が加えられます。揉捻された茶葉の細胞は大部分が破損して、茶汁が出ています... -
風景
利源隆でお茶をいただく
ワインにヴィンテージがあるように千両茶にもヴィンテージがあります。普通のお茶屋さんならば千両茶の試飲や比較は難しいお話ですが、それができるのがやはり製造元であり伝統秘伝製法を継承している利源隆です。 茶盤の横に立てかけられた茶袋は薄く輪切...