安徽省六安市では昔からお茶作りが行われており、清代順治12年(1655年)に書かれた『霍山県誌』には、龍門沖、黄石沖、独山、斉頭沖、水晶庵、麻埠などが茶の産地であると記録されています。六安市のお茶として有名な六安瓜片や六安茶は同じ流れを組むお茶です。唐代に盧州六安茶、明代に六安瓜片の名前が生まれたようです。六安瓜片は、摘採時期によって3つの等級に分けられていました。穀雨(4月20日前後)前に摘んだものが提片、穀雨後に摘んだものが瓜片、入梅(6月11日前後)に摘んだものが梅片です。清代袁枚(1716~1797年)の『随園食単』には梅片のことが書かれています。
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