静岡、学びの一日

奥藁科大川お茶まつり20周年記念講演会「静岡茶 DNAで覗いてみれば 〜DNAから探る日本茶の起源〜」の聴講に。
駅から市場までの道を点々とあるお茶カフェに立ち寄りながら、会場となった静岡茶市場へ。
1603年、天下統一して江戸幕府初代将軍に就任した徳川家康は、2年後の1605年に、将軍職を譲って駿府城で隠居生活を開始、お膝元の城下町は計画的な区割りのもと、武家、寺社、町民が配置され、駿府九十六ケ町の都市が形成されました。町民は職種ごとにエリアが割り当てられ、茶を商うものが集められた場所が茶町で、静岡茶市場もそこにあります。
さすが日本一のお茶王国静岡、会場は百数十人に及ぶ参加者で満席、粛々と一家准教授による講演が始まりました。
Genotypes(品種・系統・遺伝子型)×Environments(栽培環境・生物間相互作用)=Phenotypes(表現型・農業形質)を基とするomics(生体内の分子体を網羅的に研究する学問)によって、空海・最澄・栄西・聖一国師等歴史人物由来や伝播経路や古文献と国内800種類以上の在来茶サンプルのDNA解析結果を分析した結果、先生による知見を興味深く拝聴しました。
チャ在来系統集団遺伝構造
〈九州〉
栄西由来とされる長崎冨春園と佐賀背振山は同一系統ではない
九州の茶は佐賀と長崎ルートで広まる
〈四国〉
高知だけまったく異なり、渡来ではないという可能性がゼロではない
〈中部〜静岡〉
一定で同じ系統
〈関東〉
静岡に近い、一定で同じ系統
〈近畿〉
同じ系統で広がる
〈北限〉
宇治から持ち込まれたとされるが宇治の血は残っていないようである(寒冷地で生き抜くために淘汰や変化を経たため?)
〈岐阜〉
静岡と宇治、両方の系統が混ざる
揖斐は、政所からの木地師が広げたという歴史がリンクするような結果となった
不思議なことに、日本茶品種の象徴である「やぶきた」は国内在来系統群と遺伝子構造が大きく異なる
静岡茶の祖とされる聖一国師縁の東福寺と故郷栃沢の茶は異なる遺伝子構造を示している。
ヒトゲノムサイズは3Gb(30億bp)、イネは430Mb、そしてチャはヒトと同じ3Gb(30億bp)というのが、おもしろい。人と同じように複雑で多様性を持っているということなのでしょうね^_^
平安時代、鎌倉時代に渡来したチャのDNA情報はないのだから、現時点では解答のないテーマなのかなと感じます。お茶の不思議と先人によって継承されてきたありがたさを感じた一日でした

2025.01.26facebook記事より

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