よみがえれ、お母さんの茶畑@滋賀政所③

政所に残る古民家には茶部屋があった。茶部屋のない家でも茶摘みの季節は部屋の畳をあげた板の間に摘んだ茶葉を置いて、家人は土間で寝たという。なるほど、板間は茶渋で黒光りしています。
現在政所の平均年齢は73歳、それ以上年上たちがお茶作りの主力となって牽引するなか、親の代が守っていたお茶作りを引き継ごうとする定年を迎える年齢層がでてきているそうです。
どこよりも早くコモがかかっていた川沿いの茶畑は、かつてお茶作り名人だった女性が丹精込めた場所。楽しみにしていた茶摘み直前に突然彼女が亡くなった時、村中の人々がこの茶畑にかけつけて茶葉を摘んだといいます。定年を迎える息子さんが第二の人生に選んだ道はそんなお母さんが作っていた玉露を復活させること。お母さんが編んだコモがかかる茶畑、光に向かって伸びる緑が美味しい玉露になるのを待っていました^_^
~2019年5月16日facebook記事より

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