“我が居たる町は、一筋細長く東より西に爪先上がりの小路なり。両側に見好げなる仕舞家のみぞ並びける”
泉鏡花の生家跡にたつ泉鏡花記念館向かいに鏡花も幼い頃によく遊んだ“うつくしや鶯あけの明星に”の久保市乙剣宮という神社で鏡花が愛した兎が描かれた幸守りを買って暗がり坂を下りてゆけば、主計町茶屋街の細い路地、出格子の間に狭い空に向かって枝を伸ばした桜木は、鏡花の作品『照葉狂言』に因んで名付けられた照葉桜。路地が桜色に染まる風景が見たかったけれど、緑の木漏れ日の下を歩くのも気持ち良い。
耽美派を代表する鏡花文学の原風景ともいうべき浅野川沿いの道は鏡花の道と呼ばれ、滝の白糸像なども見ることができます。
鏡花記念館近所の茶店で金沢を代表する茶、加賀棒茶「鏡花」を買いました^_^
暗がり坂・・
久保市乙剣宮と主計町茶屋街を結ぶ裏路地にある階段道。鏡花の小説『照葉狂言』にも登場します。その昔、主計町の花街へ行く若者たちが、裏からこっそり行くために使ったと。
2020年6月8日facebook記事より