石鎚黒茶最期の継承者

茶葉を乾す昔の写真

30年前の曾我部夫妻

曾我部さんの掌

石鎚山では、庭先に筵を広げてお茶を乾すと、周囲に良い香りが立ち込める、学校の先生が下から家庭訪問で上がってきて、「芳ばしい香りがするので何の香だろうとここまで来たら、お茶だったんですね」と、村の入り口に入ったらお茶を乾す香りが一面に漂っていました。そしてまた、お茶を茶袋に入れて沸かした時、台所も家も芳ばしい香りで一杯になりました。それは限られた区域の中で何百年も純粋に培養されてできたものなのでしょうと曾我部さんは言っていました。
四国の平家落人伝説が残る場所に伝承された他所にはない不思議なお茶、それらのお茶は文化遺産として残されようとしています。親から子へ教え伝えられたお茶作りの業を平家落人として生きた人々の証として残すべくお茶を作り続けた人、別れの握手で握ったその手は柔らかくて温かいものでした。

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