千両茶の製造技術は別格で、その製造の流れと工程は複雑で、ほとんど全てが人の手で行われます。そのうち、最も重要な工程は踩压緊形で、7人一組の男性が力を合わせて行うものです。まず、高温で柔らかくした茶葉を収縮性のある格子状に編んだ竹籠に入れ、特製の梃子を使って固めていきます。内側をシュロや蓼で裏打ちされた竹で編んだ包装を踏み固め、割り竹で縛り上げ、涼しい場所に何十日も置いて自然乾燥させる原始的でありながら最高の手工が用いられます。それは10両茶でも、100両茶でも、1000両茶でも、1500両茶でも同じです。キレイに編まれた竹包装が並んでいる光景は圧巻です。
(2016-7-20)
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