ジョージア(旧グルジア)の茶産業は独立後市場であった旧ソ連への販路が失われたため、衰退しています。
2000年からは世界銀行から支援を受けて、「グルジア紅茶業復興プロジェクト」が取り組まれ、紅茶生産者組合“Caucasus tea”が設立し、組合員は手作業でつくった良質な紅茶をロンドンのNothing but Teaに販売しています。
なかでも最も成功しているナティラさんのお茶作りの現場を見学させていただきました。
ナティラさんの茶畑は0.3~0.5㏊。柑橘系の花咲く木々をくぐりながら上っていくと、斜面に開ける茶畑はきれい整っています。
朝6時に丁寧に茶摘みし、翌朝までじっくり萎凋させ、手でしっかり揉んだ後に湿った布巾をかけて1時間から1時間半発酵させて、太陽の下で乾燥させます。年間100㎏程度しか作らないけれど、そのお茶は高値で取り引きされており、後日トビリシでナティラさんのお茶を扱っている専門店に行った時も売り切れ状態でした。
このようなファミリーファクトリーは20軒くらいあり、イギリスやウクライナに輸出されているという話でした。
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