清朝乾隆年間に書かれた長編小説『紅楼夢』41巻「櫳翠庵茶品梅花雪」に、「賈母道、“我不吃六安茶。(六安茶はいらないよ)”妙玉笑説、“知道。這是老君眉。(知ってる。これは老君眉)”」という文章がでてきます。老君眉と呼ばれて登場しているお茶が君山銀針です。
君山銀針は透明グラスにガラス蓋がのせられて出てきました。太い芽が水中で“三起三落”する様子を愛でながらいただきます。黄茶である君山銀針の香気を民間で親しみをこめて表現する美称を、岳陽の茶館主人が稲穂の熟した香りと言ってましたっけ。
君山御茶園では君山茶場で作られている君山銀針、君山毛尖、君山紅茶でおもてなしいただけます。
国営のこちらでも君山銀針は550㎏しか作られていません。毛尖は3000㎏、銀針と毛尖は御茶園で購入できますが、紅茶は賓客に出すために作るのみとのことで、販売はありませんでした。
(2016-4-21)
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