かつてお茶は西グルジアの経済にとって一番重要なものでしたが、独立後市場であった旧ソ連の販路が失われたために衰退の一途をたどってしまいました。
茶畑がちがう農産物の畑に変えられてしまった例も多々あり、案内された美しい風景にとけこんだ茶畑だったという場所には、ポーランドに向けた輸出用のブルーベリーが植えられていました。
ソ連時代の研究員サナヴァ氏(83才)のお話では、西グルジアのアチャラ地方には16品種のお茶が栽培され、挿し木で育てるお茶は葉を摘むまでに7年ぐらいかかりるそうです。5月がファーストフラッシュ、7月がセカンドフラッシュの季節、茶の期間は5ヶ月(5~9月)だけ、冬はけっこう長いからそんなに病気にかかる茶樹はなく、病気から守る必要もないそうで、品質が高い紅茶を作る方法をずっと今でも探しているそうです。
(2015-8-26)
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