小窩頭はトウモロコシの粉を煉って蒸した何のへんてつもない三角帽子みたいな形をした点心ですが、歴史上大変有名な人物が好んだとされることから高級中華料理において出席率の高い有名菓子になりました。
19世紀半ばから半世紀にわたって清朝を垂簾政治で支配した西太后は8ヶ国連合軍に攻撃され紫禁城から逃れた時、巷で食べた窩窩頭(小窩頭の原形)の美味しさが忘れられなかった為に宮廷料理人に作らせるようになったとされます。
美味しいと感じた気持ちがどうも理解できなかったのですが、豪華な料理の後に箸休めのように出てくる、言いかえればアイスクリームについているウエハースのような存在とでもいうべき小窩頭は癒し系の食べ物なのかもしれません。
(2014-3-4)
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