披露宴に村の人口よりも多い1200〜1500人の人を招待したという成功者のいる赤モン族の村へ。海抜1200メートルと高地なので暖かさが逃げないように、木造の家は小さく作られています。
表彰状が壁一面に貼られた部屋は子供の頃から優秀だったことを表しています。神棚に並んで通常ならば一枚のお札が貼られるところ、二枚のお札が貼られています。一枚は自前、もう一枚は村人たちに漢方薬を配った感謝のお札なのだとか。赤色は幸福、金色は発財を意味します。
藍染に赤い刺繍の衣装の赤モン族。ファッションも時代に合わせて色味などがマイナーチェンジしています。赤に赤を重ねる昔ながらの刺繍も物干しに下がっていました。お金持ちの家は衣装もたくさん持ってます。
ギャザースカートを譲っていただきました。お店で新しい物を買うよりも、着ていた人やお家の様子を思い出させてくれる良き記念になりました^_^
「モン(ミャオ)族衣装」
装いの色調から名付けられた名称も、『百苗図』が著されるくらい細分化されて見分けをつけるのは難しい。上衣の襟やおくみにほどこされる刺繍の糸の色や紋様でも細分化される。
頭巾、上衣、スカート、前掛け(スカートの上に装着するもので、身体の前後に2枚着用する。前はスカートの巻き終わりを隠す役割、後ろは座った時にスカートを汚れから守る役割がある)、腰帯(スカートと前掛けの紐を隠すように上から巻く。後ろでかた結びや蝶結び)、脚絆(素足を保護する目的で巻かれたけれど、最近は装飾として付けていることが多い)。
スカートは長さ数メートルの布に細かいプリーツをつけた巻きスカート。プリーツは重要なポイント。プリーツの数は一枚のスカートで200〜300、多いほど良いとされる。
上衣のパーツは襟、おくみ、袖。
⭐️赤モン
赤を基調とする衣装、赤系刺繍。
⭐️黒モン
上衣とスカートは黒や藍色を主とする。
⭐️白モン
白色を地として染めない。上衣の背中にセーラーカラーのような四角い襟があり、丸い右開きのおくみ。前掛けは、スカートと同じ丈で全面に刺繍で文様を施し、裾を刺繍テープであしらい、右にカラフルな袋を付ける。
⭐️青モン
藍色を地とし、頭巾も藍色。前後に藍色の刺繍テープの付いた前掛けをして飾り帯で結ぶ。
⭐️花モン
臈纈染めをして多色刺繍テープのあるスカート。上衣の前胸から背中にかけて刺繍、袖や襟、腰帯にも刺繍がある。鮮やかな刺繍をほどこした頭巾にビーズや飾り房を垂らす。
~2024年3月11日facebook記事より